鍵が大好きな3歳の息子

kagi_musuko子どもの好奇心というのはさまざまなものに向けられます。大人からみると「どうしてそんなものに興味を持つの?」というものにまで、なみなみならぬ関心を抱くものなのです。それというのも子どもの興味の対象というのは、大人があらかじめ準備しておいた玩具などよりも、日常生活でなにげなく使われているものに向けられることが多いからです。身近にいる大人の行動を規範としてそれを模倣する行動は、多くの子どもが持つ一般的な特徴のひとつだからなのかもしれません。

わたしの知り合いの3歳になる息子さんも、いつのころからかお父さんが普段持っているカギ束がお気に入りになりました。息子さんの玩具箱にはプラスチック製のカギの玩具も入っていたのですが、それにはまったく興味を示すことなく「本物」のカギで遊びたがったのです。お父さんもそう簡単に壊される心配がないということもあって、普段はそのカギ束で遊ばせていたそうです。

しかし休みの日ならともかく、仕事などで外出する日にカギを渡しておくわけにもいかず、そのお父さんは使わなくなったカギを息子さんにあげました。これは壊れた自転車のカギのほかに、もうどこのカギだったか分からないようなものまで含まれていました。

しかしカギがあれば何かに差し込みたいと思ってしまうのは子どもの心理です。最初はお風呂場のドアのカギ穴に、玩具にしていたカギを差し込もうとしたらしく、薄型のカギが刺さったままになっていました。普段カギをかけることはないのでそのままになりましたが、お風呂場のカギは壊れてしまったそうです。その後もさまざまなものにカギを差し込んで遊ぼうとする息子さんでしたが、最後にコンセントにカギを差しそうになったとき、ついにカギ束は取り上げられたそうです。
その後息子さんはカギへの興味を失ったらしく、お父さんもお母さんもホッとしたそうです。カギを子どもの玩具にするのは、よした方がいいようですね。